表題の通り、macOSにMicrosof社のEdgeをインストールして、Bing Chatを使う際、日本語を入力して確定時に[Enter]キーを押すと勝手に送信されてしまい、文章の途中でチャットが始まってしまう問題、自作プラグインで解決できるようです。ちなみに、IMEは「Google日本語変換」です。
macOSでは、SafariとOpenAi Chatの組み合わせでも、同様の問題が発生します。逆に以下の組み合わせなら問題ありません。
- Chrome + OpenAi Chat
- Edge + OpenAi Chat
基本Open Ai Chatの方が使いやすいのですが、Bing Chatは出典元を表示してくれるというメリットがあります。Bing ChatはEdgeでしか使えないので、Edgeをなんとかするしかありません。
Bing Chatに聞いたら教えてくれました。
macOSのEdgeでBing Chatを使う際に、日本語入力確定時に勝手に送信されてしまう問題については、以下の方法があります。 1. Microsoft Edgeの拡張機能「Bing Chat IME fix」をインストールする方法があります。これは、日本語入力確定時に自動送信される問題を解決するためのユーザースクリプトです¹。 2. Microsoft Teamsのフォーラムによると、日本語のひらがな→漢字への変換を確定するEnterキー押下で送信されてしまう問題は、設定で変更することができないようです²。 3. Macの日本語入力を快適にする12のワザの中で、ライブ変換の機能をオフにする方法が紹介されています。システム環境設定の[キーボード]パネル→[入力ソース]から[ライブ変換]のチェックを外すか、入力ソースが日本語の状態でメニューバーの入力メニューから[ライブ変換]のチェックを外すだけです。また、ひらがなやカタカナへ直接変換するショートカットについても紹介されています³。 以上、ご参考までに。
macOS標準のIMEなら解決策3でいけそうですが、Google日本語変換では難しいです。そこで解決策1です。大変便利なJavaScriptで、これで実際解決しましたが、スクリプトの使い方が、なかなか分かりづらかったので、まとめてみました。
まずは、「https://gist.github.com/koseki/d377f8f2e6df6655a1e160a4e03421d1」から「bingchat-ime-fix.user.js」をダウンロードします。
スクリプトの冒頭コメントを参考にマニフェストファイル「manifest.json」を作成します。
{ "name": "Bing Chat IME fix", "author": "koseki", "version": "0.4", "manifest_version": 3, "description": "macOS の Edge で Bing chat を使うと日本語入力確定時に勝手に送信されてしまう問題の対応です", "content_scripts": [ { "matches": ["https://www.bing.com/*"], "js": ["bingchat-ime-fix.user.js"] } ] }
フォルダー(bingchat-ime-fix)を作成して2つのファイルを格納して適切な場所に保管してください。
bingchat-ime-fix/ ├── bingchat-ime-fix.user.js └── manifest.json
Edgeの機能拡張設定画面(edge://extensions/)を開いて、「開発者モード」と「他のストアからの拡張機...」をオンにしてから、上のフォルダーをドラッグします。
これでいけるはずです。ただ初回チャット開始時だけ、微妙に期待した動作をしないときがあります。あと作成した拡張機能フォルダー(bingchat-ime-fix)はEdgeに取り込めたからと言って、削除や移動しないように。